生活習慣病に共に立ち向かおう!

生活習慣病に関わる医療現場での仕事内容やスキルについて

生活習慣病対策の仕事に向いている看護師

生活習慣病になる人をこれ以上増やさないため、メタボリックシンドローム対策として特定検診が実施されている。特定検診の結果、メタボになるリスクが高い人に対しては、特定保健指導が行われる。特定保健指導の仕事は、主に看護師が担当するが、看護師の性格によってこの仕事に対する向き・不向きがある。

特定保健指導に向いている看護師の資質として、人と話す行為が好きなことという点が挙げられる。特定保健指導では、対象者と個人面談、あるいはグループ面談が行われる。人と話すのが苦手なタイプの看護師は、初対面の人と面談をすることが苦痛に感じられるかもしれない。まだ患者ではない、メタボ予備軍ではあるが健康な患者とコミュニケーションを取ることは、患者相手のコミュニケーションとは必要なスキルが異なる。時にはリーダーシップをとり、時には聞き役に回るなど、バラエティ豊富なコミュニケーション方法が必要になるだろう。

また計画を立てることが得意な看護師は、特定保健指導に向いているかもしれない。生活習慣病になるのを防ぐためには、生活習慣を変えるための目標と計画、そして実践が不可欠だ。面談では看護師とメタボ予備軍である40歳から74歳の人が、コミュニケーションを取りながら、協力して目標と計画を立てていく。目標と計画を立てるのが苦手なタイプの人に対しては、看護師がリーダーシップをとり、実践可能な目標と計画を立てられるよう導く必要がある。